RSウイルスワクチンの定期接種化
生まれた赤ちゃんの健康を守ることを目的として、妊婦さんが接種したほうがよい予防接種の中に、RSウイルスワクチンや百日咳含有ワクチンがあります。妊娠中に接種することで、お母さんのからだの中で作られた抗体が胎児に移行するという母子免疫を利用したものです。
→参考サイト:https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=654
先日、厚労省は来年4月からRSウイルスワクチンを定期接種化することを了承しました。妊婦さんへの接種に限定しており、お子さまの定期接種が増えることはないのでご注意ください。
当院でもご希望される妊婦さんに接種していましたが、接種料金が高額なためやめる方もいらっしゃいました。来年度から全額公費負担となるため、接種者が増えて、早期乳児における重症RSウイルス感染の減少につながることを期待します。また、国内でのRSウイルスワクチンの取り扱いが始まって1年以上経っていますので、実際の予防効果や安全性について、製造会社からの報告に注目したいと思います🦒