A型肝炎って何?
今回は海外で気をつける感染症のうちA型肝炎をご紹介します。
A型肝炎は、ウイルスによる感染症で、主に汚染された飲食物を介して感染します。特に、アジア、アフリカ、中南米地域でリスクが高いとされています。感染すると、2-7週間の潜伏期間を経て、急な発熱、全身のだるさ、食欲不信、吐き気、嘔吐、皮膚が黄色くなるなどの症状が出現します。多くの場合で治癒が見込める病気ですが、程度によっては長期の入院が必要になることもあります。
A型肝炎を予防するためには、十分に加熱された飲食物を摂ることが大切です。高リスク地域のうち衛生状態が悪いところでは、生水、氷、肉、魚介、生野菜にウイルスが付着している可能性があります。カットフルーツは洗った水が汚染されていることがあるため、果物は自分で皮をむいて食べる方が安全です。
また、A型肝炎には予防接種が有効です。国産のワクチンの場合、2回接種でほぼ100%の方に十分な免疫がつき、さらに3回目の接種でおよそ10-20年間免疫を維持することができます。特に60歳未満のほとんどの方は、A型肝炎に対する免疫がないのでワクチンを受ける恩恵は大きいです。
海外へのご出発が近づいている方でも、2回であれば短期間で接種できますので、まずはお気軽にご相談ください🦒