4種混合ワクチンの開始時期が変更します!
- 2023年3月17日
- 予防接種
厚生労働省は、令和5年4月から4種混合ワクチンの接種開始時期を従来の生後3か月よりも1か月早い生後2か月へ前倒しすることを決めました。
これにともなって、当院における2か月児の定期接種として、肺炎球菌・ヒブ・B型肝炎・ロタウイルス・4種混合ワクチンの5種類を同時に実施する方針です。
どうして接種開始時期を生後2か月へ前倒しするのかについて少し話します。
4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオを予防するために開発されたワクチンです。このうち、百日せきは学童期に多く発生する病気とされていますが、実際には、乳児の重症化が問題になっています。6か月未満の乳児が百日せきにかかった場合、無呼吸発作が23%、チアノーゼが30%にみられ、死亡例も認められています。特にまだワクチンを接種していない早期乳児の感染率は高く、より早期からの接種開始が望まれていました。
わずか2か月の赤ちゃんにそんなにたくさんのワクチンをうって大丈夫なのか、というご意見もあると思います。現在開発中の5種混合ワクチン(4種混合+ヒブ)の臨床試験では、生後2か月で開始した場合の安全性や有効性が確認されています。
厚生労働省リンク:https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000997067.pdf
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