低身長の相談について
- 2025年7月8日
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この時期は、お子さまの身長が低いことについて相談を受ける機会が増えます。園や学校の内科検診で指摘を受けたケースや、もともと低いことを心配しての受診などさまざまです。
定義上の”低身長”とは、身長が平均より標準偏差の2倍以上低い状態(-2SD以下)のことをいいます。イメージとして、同じ時期に生まれた方を低い順に100人並べて、前から2,3番目くらいまでのお子さまが当てはまります。
当院の低身長外来では、はじめに、現在のお子さまの身長を正確に測定し、平均と比べてどのくらい低い状態かを確認します。また、これまでの計測記録をもとに成長曲線を作成し、身長が伸びるペース(成長率)を算出します。低身長の程度によっては、血液検査などを実施して、特定の原因がかくれていないかを調べます。具体的には、貧血や栄養状態のチェック、成長ホルモンの分泌に関連するホルモンなどを確認します。
実際には、体質性低身長や家族性低身長といった、病気とは考えにくいものが多い傾向があります。しかし、病的な状態ではないと判断される場合であっても、普段の生活や食事面において、身長の伸びにつながるような助言をお伝えしています。
お子さまの身長について不安がある方は、これから夏休みに入るため、相談するいいタイミングかもしれません。当院の低身長外来は、初回相談については必ずお電話での予約が必要になります(電話予約がない場合は、別日での調整へ)。どうぞお気軽にご相談ください🦒