初のRSウイルス予防ワクチン!|なかおこどもクリニック|早良区有田の小児科

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初のRSウイルス予防ワクチン!|なかおこどもクリニック|早良区有田の小児科

初のRSウイルス予防ワクチン!

本年1月にファイザー社は、新生児や乳児のRSウイルス感染予防を目的として、妊婦を対象としたRSウイルスワクチン『アブリスボ筋注用』の製造販売承認を取得しました。

https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2024/2024-01-18-02

RSウイルスは世界中に広く分布しており、ほぼすべての乳幼児が2歳までに感染するとされています。乳児の細気管支炎やウイルス性肺炎の主な原因であり、特に生後6か月齢未満で感染すると重症化するといわれています。その中でも、入院のピークは生後1〜2か月未満の乳児であるため、生後早期からの予防策が必要とされてきました。

今回承認された『アブリスボ筋注用』は、早期乳児の感染予防を目的としていますが、母子免疫を利用したワクチンであるため、接種の対象は妊婦さんになります。母親の体内でRSウイルスに対する抗体産生を促すことで胎児に移行する抗体量も増加し、その結果、出生時から生後6か月までのRSウイルスを原因とする下気道疾患を予防することが、治験データとして得られています。

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631350AE1028_1_01/631350AE1028_1_01?view=body&lang=ja

ワクチン接種のタイミングは妊娠24〜36週で、1回のみの単回接種となっています。

現時点で、生後6か月以降の有効性については証明されていませんが、早期乳児の入院や死亡リスクの減少として期待されますね🦒

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