冬の感染症にご注意ください!
- 2023年1月25日
- 感染症
この3年間、冬季に流行する感染症は落ち着いていましたが、今冬ではインフルエンザや感染性胃腸炎が例年に近い流行をみせています。これらの病原体と接触する機会がなかった乳幼児にとっては、免疫がないため感染してしまうリスクが高くなります。
感染性胃腸炎の中でも、代表的なものとして知られるノロウイルスは、感染力が強く、アルコール消毒が効きづらいため、家庭内や施設内での流行が散見されます。
ここでは、お子さまに嘔吐や下痢などの症状が出た場合の家庭内環境の消毒についてご紹介します。胃腸炎が疑われる場合、必ずしもノロウイルスの検査を受ける必要はありませんが、ノロウイルスを想定しておくことは重要です。
『嘔吐・下痢症の消毒について』
次亜塩素酸ナトリウムによる消毒をお勧めします。消毒のポイントは以下の3つです。
・濃度0.05〜0.1%(500〜1000ppm)が望ましい
・吐物等を取り除いた状態で消毒する
・消毒後は水拭きする
消毒液は購入してもよいですが、家庭用塩素系漂白剤(ハイター等)から作ることもできます。家庭用塩素系漂白剤の濃度はおよそ5〜6%です。
(例)500mlペットボトル(水)+家庭用塩素系漂白剤10ml(キャップ2杯分目安)
これで、およそ濃度1000ppmになります。
原液を取り扱いの際には、換気をしながら、直接身体に触れたり、誤って飲んでしまわないように気をつけてください🦒